2009年10月16日金曜日

おまけ

映画祭の最終日の最後に

ナオキ

という映画を観た。

夜行バスで八時間近く揺られて山形に来て、

4日間で10本映画を観ての11本目の映画だったので正直言って

少し腰は痛いし、目もシュパシュパしてたけど、


見終わって本当に

最後に見たのがこの映画で良かったなって思った。


ちなみにこの作品は『インターナショナルコンペティション特別賞』、観客の投票で決まる『山形市民賞』をW受賞しています。

賞をとってようがとってなかったとしても関係なく見終わった後は同じ気持ちになったと思う。



右の男性が佐藤直樹さん。今年58才。左の女性、ナオキさんの27歳年下の彼女、ヨシエさん(実際本物はもっと可愛い方でした〜)イギリス人監督が2人の住む窓無しアパートに出入りするようになって話はすすんでいくわけですが。。。

ネタバレが怖くていつも内容には触れない(触れられない)んですが、今回はバラします。

バラされても怒らずに、興味を持ってくれたら映画館に足を運びましょう。

ナオキさん曰く、来年東京でやるよ〜ってさ。


『佐藤直樹さん(58)の人生は波瀾(はらん)万丈だ。若いころは学生運動に身を投じ、実業家時代は家3軒、会社2社、バー1軒を持ち、700万円のBMWを現金でポンと購入したほどのセレブ生活。しかしバブル崩壊ですべてをなくし、それが元で家族とも絶縁状態に。以後は、バーの常連客だった27歳年下の彼女ヨシエさんの部屋に転がり込んで「主夫」に。ようやく時給810円の、郵便局簡易保険の集金というアルバイトを見つけるも、それだけでは食べていけないことはわかっているが、プライドを捨ててバイトを増やすワケでない。昼は事務員、夜は水商売と一日15時間働くヨシエさんに頼り、臆面(おくめん)もなく小遣い1,000円をせびる。そうして生活に追われてセックスレスになった二人が、窓のない部屋で同棲生活を送ること5年。そろそろ結婚を考えてもいい時期だが、ヨシエさんの父親が自分と同じ年だと知ったナオキは、会いに行くこともできない。』



どうすか?結構笑えそうじゃないですか?

実際笑えるんです(笑)




でも

佐藤直樹さん(58)の人生は波瀾(はらん)万丈だ若いころは学生運動に身を投じ、実業家時代は家3軒、会社2社、バー1軒を持ち、700万円のBMWを現金でポンと購入したほどのセレブ生活。しかしバブル崩壊ですべてをなくし、それが元で家族とも絶縁状態に以後は、バーの常連客だった27歳年下の彼女ヨシエさんの部屋に転がり込んで「主夫」にようやく時給810円の、郵便局簡易保険の集金というアルバイトを見つけるも、それだけでは食べていけないことはわかっているが、プライドを捨ててバイトを増やすワケでない。昼は事務員、夜は水商売と一日15時間働くヨシエさんに頼り、臆面(おくめん)もなく小遣い1,000円をせびる。そうして生活に追われてセックスレスになった二人が、窓のない部屋で同棲生活を送ること5年。そろそろ結婚を考えてもいい時期だが、ヨシエさんの父親が自分と同じ年だと知ったナオキは、会いに行くこともできない。


ってしたらかなりシビアじゃないですか?


しかしながら監督のイギリス人特有のユーモア(?)とナオキさんの人柄で、二人の掛け合いを見てるとなんか全然楽しそうじゃーんって錯覚しがちだけど、実際厳しいんでしょう。


でも楽しそうじゃーんっていう錯覚は僕だけじゃなく他にもいるんじゃないかな?そう思う人。


何行か前にも書きましたが、純粋に先が気になるような興味深い楽しい見れる映画でした。

観客は監督が手持ちのカメラで撮る映像=監督の目線と同じナオキさんを見れるわけで、

やたら親近感わきます。

そしてそれはナオキさん自身の人柄によるものも大きいと思う。


まず、58歳に見えない(笑)

ちゃんと自分をもっている、感じがする。

知的。何に対しても自分なりの意見がちゃんとあるんだと思う。

ユーモアがある。そして話してる最中の、照れ隠しで笑った時の顔が印象的。


僕には映画もそうだけど彼自身に興味が湧く、そんな人です。

なんか映画の中ではこんな日常を楽しんでいる印象すら受ける。


上映会の後少しお話しする機会がありました。

こんな髪が色した若造(僕)にも腰の低い態度で接してくれて、映画の中からそのまま出てきたような紳士的なかっこいいおじさまでした☆




ドキュメンタリー映画の対象というか自分が主役になるってどういう気分ですか?

って聞いたら


まあ晒し者(さらしもの)ですわ〜

っておどけたかんじで言ってました。照れ隠しのようなあの笑顔で。。。


もっかい映画見たいな〜



日本国の元気のないおじさま方、こんなに生き生きしているかっこいいおじさまが山形にいますよ〜!




boy  浜野まりお